いい先生 of アコーディオン

 診察の結果、先生の方から原因、病気の説明、対処方法、今後起こりうる不利益、予防するポイント
病気の診断は、はっきりとついたのか、まだはっきりしないのか、こういったことを、わかりやすく説明してくれた先生は、だいたいよい先生だと思います。

 もし、上記の点で、先生が説明してくれなければ、こちらから質問してみましょう。これに、笑顔で答えてくれる先生も、だいたいよい先生です。コミュニケーション力の高い先生は、笑顔なはずです。これに対し、説明が少ない、説明がわかりにくい、どうもはっきりしていない、あやしいという場合は、先生に、

 ”ちょっとよくわからなかったので、もう一度説明して下さい”

と言ってみましょう。これで、やな顔をされても、きちんと説明できていれば、OKとしてください。しかし、2回目の説明もあやしければ、いい先生とは、言い難いです。コミュニケーション力の高い先生ばかりではないので、愛想が悪いだけと言ったこともあり得ます。愛想が悪い、しかし、上手にすぐ治すという場合がありますので。

 まったく情報がなくては困るので、歯列矯正であればまず専門のところが無難だと思います(あくまで、参考程度で、信頼しすぎるのはよくないです)。複数の標榜科でもいいのですが、最後は、やっぱり自分で判断しましょう。(自分でランキングする)受診してダメだと思ったら、さっさと違うところへ行けばいいやっていう考えがいいと思います。(私はコレです。)
 
 手技は、経験によるところも多いですが、その先生のセンスによるところも大きいと思います。細かいことをやるのが得意かそうでないかで、速さ、正確さ、丁寧さがだいぶ変わってきます。これを、一般の人が見分けるのは不可能だと思います。それでも歯列矯正治療のように手技を必要とする場合、先生の能力差が気になるところです。

 この能力差は、30歳と50歳とで比較するとどうだと思いますか?

 おそらくみなさんは、50歳の方が経験的に上回っているから、すぐれていると思うのではないでしょうか。実は、これ間違いです。年齢は関係ありません。すべての人が高卒→大卒→医者とストレートになっている場合ばかりではありませんので、年齢を比較対象とすると間違える場合があります。

 正確だけど速いが大前提ですね。
 速いけどザツだったらどうにもなりません。

 私が勉強していて思ったことは、「医学とは無限に永遠に終わることのない勉強だ」ということです。なぜの繰り返しなのです。例えば、一本の歯の移動にしてもどこに動かすのか?どのような方向に力を加えたら一番効率的なのか?力の大きさは?何から力をかけるのか?反作用は?そのうち消し方は?年齢によって代謝が違うので、力は大きすぎないのか?歯周組織の状態は?どうすれば、どうやって、なぜ、なぜ・・・?

 永遠にこのなぜはなくならないのです。
 
 そして深く深く深くこのなぜをくりかえして、経験して、その中で個人差を考えて、毎日新しく発表される証拠を積み重ねながらやっと一つ理解できるといったことを繰り返します。

 思考回路が優れている+手技がうまい+人間性がよい

という先生がよい先生だと言えます。

 じゃー、みなさんが病院を受診して先生を判断するのはどうするか?
 それは、まずみなさんが、先生にちょっと多めに質問します。このちょっと多めというとこがポイントです。いろいろな症状のこと、治療方法のこと、治療期間のこと、なぜ?なぜ?何で?幼児のように質問してみてください。

 このような質問をして、それに対する説明が上手な先生は、思考回路の優秀な先生だと思います。

 なぜか?

 それは、いつもそのような質問を自分で自分にしながら歯列矯正の道を専門家として歩んできているからです。先生の説明が納得できなかったり、理解できなければもっと聞きましょう。丁寧に説明してくれるということは、人間性もよいということだと思います。

 だからみなさんも自分の悩み(不正咬合)について勉強してください。
 
 今の世の中、しかもこのHPを見ているあなたならネットで色々な情報がひっかかりますよね。ただしインターネットの情報は鵜呑みにしないように。すべてがあなたに都合良く当てはまるとはかぎりませんからね。

 歯列矯正を考えているのであれば、前もって何を質問するか考えておきましょう。

 先生を見抜く力を養おうってことです。要は、自分で先生を見抜けばよいわけです。それには、ある程度自分で、医療の知識、病気の知識を身につけます。目的は、先生と対等に話し合えるくらいになることです。診察時に先生となるべく長く話ができるようになることです。話が長くできれば、できるほど、先生がどんな先生かわかってきます。それで、診察が終わってから、自分で判断します。

「あの先生、なかなかやるな」って

 歯列矯正に関しては、大学病院が一番いいというイメージは捨てたほうがいいよということだと思います(もちろんいい先生もいます)。歯科大学は、全国に29ありますが、規模が大きいということは、いろんな診療科があり、先生も多いので、確かに、小さい病院よりはいいような感じがします。しかしです。結局、みなさんが病院に行くのは、一つの診療科に行くことがほとんどだと思います。そう考えると、大学病院は大きいけど、診療科を考えると、大きさはあまり関係ないことに気づきます。

 要はやっぱりイメージの問題だと思います。
 大きい=いい病院 というイメージです。

 しかし、これは違います。
 いい先生がいる=いい病院です。

 料金が違うのは、多少の差です。同じ病院で悩むより、ダメだったら違う病院へ行き、いい先生だと
自分が思うまで、病院を変えるのも一つの手かもしれません。

歯医者に実力差が大きくついているのは本当です。いい先生を自分でみつけて、そこで受診するようにしましょう。

頼りになるのは、自分だけです。

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